目標には大きく2種類あると言われている。
「接近目標」と「回避目標」。
言葉だけ聞くと難しく聞こえるが、中身はとてもシンプルだ。
接近目標は、
「こうなりたい」「これを達成したい」
という前向きなエネルギーから生まれる目標。
一方、回避目標は
「失敗しないように」「怒られないように」「損しないように」
というネガティブな方向から生まれる目標だ。
たとえば、
「お客様へのサービスでミスしないために、
毎回このチェックリストを確認する」
これだけ見ると前向きに見えるけれど、
発想の根っこにあるのは
“ミスを避けるため”
つまり回避目標に分類される。
回避目標がダメというわけではない。
仕事をする上でリスク管理も大事だし、
ルールや手順は現場を守るためにも必要だ。
でも、回避目標“だけ”で仕事をすると、
どうしても心が疲れていく。
- 何か抜けてないか
- 怒られないか
- 批判されないか
- 失敗しないか
仕事の目的が「防御」になってしまい、
だんだん仕事そのものを楽しめなくなる。
一方、接近目標は違う。
たとえば、
「お客様に喜んでもらえるサービスをするために
これとこれと、あとこれもやってみよう!」
という発想。
ポイントは、
「ミスしないこと」じゃなく
「喜んでもらうこと」が目的
になっているところだ。
たとえ途中で失敗しても、
最後にお客様が喜んでくれたならそれでいいじゃん?
というスタンス。
その方がチャレンジできるし、
成長もしやすいし、
何より自分が楽しい。
回避目標は「心のブレーキ」。
接近目標は「心のアクセル」。
どちらも必要だけど、
人間はアクセルだけで走った方が幸せになりやすい。
そして、接近目標で動く人が増えれば、
サービスも商品も、
組織も社会も、
結果的に良い方向に進むような気がしている。
失敗しない人より、
喜ばせた人の方が価値がある。
そういう空気の中で仕事ができる世界の方が、
絶対にいい。
今日もアクセルを踏める仕事をしていきたい。


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