未来の値段

ヒトコト

現代の経済では、「未来の予測」によって現在の価値、あるいは評価額が決まるという構造が支配的になっています。株や仮想通貨、さらにはSDGsのような概念も、今現在に明確な利益があるわけではなく、「将来こうなるだろう」という期待によって価格が形成されています。絵に描いた餅はまさにそれ自体が価値をもっている変な状態です。

つまり、サラリーマンの仕事でさえも「未来をどう描くか」が問われ、その描かれたビジョンに対して値が付き、株価が上がる。これは、実働を伴わずに利益を上げていく資本主義の究極の形態とも言えるでしょう。

しかし、こうして「未来の絵」によって利益を得る人たちが、実際の販売体制や現場に手を出すと、現実を伴わないためにとんでもない失敗を招くことがあります。それでも彼らは、「実行」する前にすでに利益を得ているため、実際に起きた現場での失敗には関心を示さず、責任を取ろうとしません。

たとえば、皆さんの職場が上層部の一つの意思決定で大きく変わった経験はありませんか?
「何が変わるのか」と現場が戸惑う中、結果として毎回失敗している──そんなことを感じたことはないでしょうか。

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