DE008:ドイツで税関に職質された日 ― パーキングでタバコを吸っていただけなのに。。(;^_^A

ドイツ編

ドイツ国内を車で移動中、高速道路のパーキングエリアでタバコを吸っていたところ、突然「ZOLL(ツォル)」と書かれた制服の人に声をかけられました。

「車の中には何が入っているのか?」

そう聞かれ、一瞬何のことか分からず戸惑いました。タバコを吸っていただけで、何も悪いことはしていない。にもかかわらず、こちらを疑ってかかるような態度には正直ショックを受けました。

その場では冷静を装いましたが、今思えば、かなりストレスを感じていたのだと思います。普段なら何気ない会話でも、その日はやたらと警戒されているように感じ、少しだけドイツという国に対して身構える気持ちが芽生えた日でもありました。

ただ今思えば、彼らは国や国民の安全を守る誇り高き職員たちであった。

【知っておきたい】ZOLL(ドイツ税関)の正体とは?
ちなみに、あのとき私に職務質問をしてきた「ZOLL」とは、いわゆる「税関」ですが、日本の感覚とはだいぶ異なります。彼らはただ関税を徴収するだけの役所ではなく、法執行機関としての側面を強く持っています。

ドイツのZOLLはここがすごい:
武装しており、逮捕権もある(まるで警察のようです)

麻薬・武器・偽造品などの摘発や捜査を行う専門チーム(Zollfahndung)が存在

不法就労や社会保険未加入などの監査業務も行っており、労働市場の健全化にも貢献

国境管理に近い活動を行い、車両・荷物の抜き打ち検査も日常的

要するに、ドイツのZOLLは「税関+警察+社会保険庁」のような存在。だから、高速道路のパーキングであっても、彼らにとっては捜査・監視の対象になる可能性があるのです。

おわりに
「パーキングでタバコを吸っているだけで職質されるなんて…」と思ったあの日。でも、ドイツのZOLLの権限や任務の範囲を知るにつれ、「彼らは彼らの仕事をしていたのだ」と納得もできました。

とはいえ、やっぱりあのときの空気はちょっとピリついていたし、旅の途中で心がざわつく出来事だったことは間違いありません。

ドイツを車で移動する方は、「ZOLLに職質される可能性がある」ということを頭の片隅に置いておくと、いざというときに少しだけ落ち着いて対応できるかもしれません。パスポートの携行もお忘れなく。

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